気軽に併用できるものでもない
リフォーム工事を行う時に、所得税の減税を受けるとともに、こどもみらい住宅支援事業を適用させることが可能であることを以前に伝えました。
しかしながら、それぞれの制度の要件が異なるため、工事の規模が小さくなると条件がかなり狭まってくるということをお伝えいたします。
参考:こどもみらい住宅支援事業の窓の補助額
最小限のリフォームとは
こどもみらい住宅支援事業の要件として、
(1)開口部の断熱改修
(2)外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
(3)エコ住宅設備の設置
のどれかひとつは、必須条件の工事です。
そこで、マンションを想定して内窓を設置することを考えた場合、バルコニーの掃き出し窓は2つであることが多いですから、仮に上記の大(2.8㎡以上)のサイズだとしても、一か所あたり21,000円です。
そうなると、合計で42,000円分ですから、これだけでは足りないということになります。
一方で、所得税の減税について、工事規模が50万円程度は無いといけないとなっていますから、そもそも、もう少し大きい工事が要件です。
最小限の工事で併用しようと考えるにしても、
●内窓は住戸内全部に設置して、
●さらにトイレやエアコン交換などの工事で50万円程度の金額
となった時に、初めて併用が考えられるようになります。
要するに、どちらの制度もあまりに小さい工事は対象としていなくて、一定の規模になったときにようやく使えるようになるという仕組みであることをご理解ください。