最近の住宅補助金名称には、「こども」関連が流行りとなっています。
こどもみらい住宅支援事業
こどもエコすまい支援事業
子育てエコホーム支援事業
こんなに、名前を変えてわかりにくくなるばかりです。
それに比べて、
先進的窓リノベ2024
こちらは、潔いですね。「先進的窓リノベ」というキーワードが覚えられるし、継続事業なんだというのがすぐにわかります。
さて、本題は増改築等工事証明書ですが、「こども」の波がこちらにも押し寄せて、リフォーム促進税制に対して
子育て対応リフォーム
というメニューが加わりました。
本音としては、さらに複雑化してわかりにくくなったという気がしますが、わかりにくいからこそ、お問い合わせをいただき、リフォーム会社の支援ができればと考えております。
この制度について、パンフレットができたとのことで、ご覧いただければと思います。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001739319.pdf
(さて、こちらのリンクがいつまで生きているでしょうか。)
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000251.html
中身ですが、
夫婦どちらが40歳未満であるか、19歳未満の扶養親族がいるという条件が厳しいです。
次に、対象工事ですが、
基本的には、こども補助金の条件とかなり被っていますね。
補助金と減税の併用はもちろん可能です。
こちらの標準的な工事費用相当額の10%がまず減税対象額ですが、補助金をもらう場合その標準的な工事費用相当額から補助額を減額されるだけなので、影響は軽微です。
ですから、補助金と減税をダブルで受けることを前提にお考えください。
こちらの対面式キッチンに取り替える工事の金額って、やばくないですか。間取り変更工事もかなりの額です。
これらの金額の10%が所得税控除だなんて、かなりの大盤振る舞い。単純に、10万円以上は戻るということですよ。
知っている知らないで、大きな違いがあります。
また、これらの条件を備えたうえで、その他の内装工事費用なども5%の割合で減税額に加算されます。
バリアフリーに続いて、子育て対応でも年齢制限が加えられたのは大変残念ではありますが、かなり使える制度ではないかと思います。
少なくとも、その他のメニューである
- 耐震 ⇒木造戸建てで稀にあるが、金額が張るので住宅ローンで対応できるだろう。
- 同居対応 ⇒住宅余りで少子高齢化の時代に、二世帯住宅を積極的に作るか?ミニキッチンを増設する?
- 長期優良化 ⇒ハードルが高すぎてできない。もしやるとしたら補助金頼みでこれまた減税効果が低減される。
よりも、世の中で行われるリフォームで、ずっと当てはまる例が多いはずです。
ぜひ、リフォーム会社の方は、工事前にご相談ください。
だいたい、工事完了後に連絡をいただきますが、制度を活用するという意味では、はっきり言って手遅れです。
なお、工事規模が大がかりになればなるほど、リフォーム資金を住宅ローンで手当てをする場合が多くなりますが、それでも、選択制である
- リフォーム促進税制
- 住宅ローン減税
このどちらが有利かきちんと比較した方が良いです。意外と、リフォーム促進税制の方が減税額が多い場合があります。